S.S ケアワーカー サブリーダー 2016年入職
短大卒業後、大手百貨店に就職。結婚を機に退職し、家庭に軸足を置く。子育てが一段落したところでパート勤務開始。ママ友ネットワークの影響で介護職に興味を持ち、派遣などで働いたのち、2016年に西武川越病院に入職。2020年、介護福祉士資格を取得。2021年4月、サブリーダーに昇格。
結婚・出産を経て、ケアワーカーとして第二のキャリアを。
短大を卒業後、百貨店の正社員として働いていましたが、結婚を機に退職。その後の十数年間は専業主婦やパートタイマーとして家庭中心の生活を送り、子育てが一段落したところで新たなキャリアを意識するようになりました。実は家庭に軸足を置いている間に、母を、そして祖母を亡くすという出来事に直面しました。以来「母にも祖母にも何もしてあげられなかった」という思いがずっと自分の中にくすぶっていて、今にして思えば、それが現在につながる原点になったのかもしれません。ケアワーカーをめざすようになった直接のきっかけは、ママ友に医療関係者が多かったこと。まずは派遣で特養などを経験し、2016年に正職員として当院に入職しました。無資格からのスタートでしたが、介護福祉士実務者研修を修了し、実務経験3年を重ねたのち介護福祉士資格を取得。2021年にはサブリーダーにも昇格するなど、第二のキャリアに確かな手応えを感じています 。
言葉がなくても、あたたかな気持ちは伝え合える。
当院の面接を受けた時、私は「患者様お一人おひとりを自分の家族だと思って接したい」と口にしました。その思いは今も変わらず、常に私の中にあります。そういう気持ちは患者様にも伝わるもの。実際に、患者様の中には私の顔を見ると表情がやわらいで「来てくれて嬉しいよ」と目で語りかけてくれてくださる方が何人もいらっしゃいます。毎日顔を合わせていると、たとえお話しすることができなくても「今喜んでくださっている」「笑ってくださっている」というのは分かるようになってきます。患者様にもよりますが、看護師やリハビリテーション科のかたと連携しながら、手取り足取りだけではなく、ご自身でできることはご自身でやっていただくという自立を促すような介護も心掛けています。最近、ある患者様が回復され、退院されることになりました。初めてお会いした時には全介助でお話もままならない状態だったのに、今ではひとりで靴下が脱げるようになって、ひとりで車椅子にも乗れるようになって…。こんな瞬間に立ち会えて、言葉にできないほどの喜びを感じています 。