新納 栄美子 看護部長
看護師として脳外科、精神科、訪問看護、訪問診療、回復期リハビリテーション、保健指導に至る幅広い知見と経験を持つ。2016年、西武川越病院に入職。部長として5つの病棟を統括。西武川越病院が考える“より良い看護と介護”を実現すべく、スタッフと志を一つにして医療サービスの質向上や組織体制の整備に取り組む。
スタッフの意欲を、最大限に尊重したい
患者様やご家族だけではなく、働くスタッフにも「ここに来て良かった」と思ってもらえる仕事環境をつくることは、看護部長である私の使命だと考えています。心掛けているのは、トップダウンでああしろ、こうしろと言うのではなく、スタッフの自発的な意欲を最大限に尊重すること。「こんなことをしてみたい」という思いやアイデアに対しては、基本的にNOとは言いません。誰かに言われてやるのではなく、自ら「こうしたい」と思って行動しないと、何ごとも長続きしないもの。自分で考え、選択し、方向を決めるということがより良い仕事につながっていくのです。ある時、ひとりのスタッフが「患者様ファーストで頑張りたい」と口にしたことがあります。私は彼女に「患者様ファーストじゃなく『自分ファースト』でいきなさい」と伝えました。スタッフ自身が幸せを感じながら、楽しく、より良く生きてこそ、患者様の幸せを実現することができるのです。
あなたも、次代を担うキーパーソンのひとりです
西武川越病院は長い歴史を持つ療養型病院なだけに、院内には豊富なノウハウが蓄積されています。一方で、まだまだ改善の余地があると感じる部分も少なくありません。私はこれまで、看護師として脳外科、精神科、訪問看護、訪問診療、回復期リハビリテーション、保健指導など様々な領域に携わり、また法人向けの保健指導サービスなどを行うベンチャー企業での部長職なども経験してきました。キャリアを通じて、常に『より良く生きる』ということを考え続けてきたように思います。2016年に当院の看護部長に就任して以来、そんな私なりの視点を活かして様々な改革に取り組んできました。特に力を注いできたのが人材教育です。成長意欲のあるスタッフには、外部研修をはじめとする成長の機会を積極的に提供し、師長、主任、副主任といったポジションを担うキーパーソンたちを育ててきました。これから入職するあなたにも、ぜひ、次代を担う一人として成長していってほしいと願っています。