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大切なもの…イクメンパパ・インタビュー後編

大切なもの…イクメンパパ・インタビュー後編

T・I 平成22年入職 リハビリテーション科 作業療法士 副主任
社会人経験を経て作業療法士取得  家庭と仲間と仕事を大切にするナイスガイ
※本文中は I と表記
※インタビュアー 人事部 大石 本文中は O と表記

イクメンパパ・インタビュー  いよいよ後編です。当院も4月には新人が入ってきます。T・Iさんは、後輩達とどう向き合っていくのか、ご自身の経験を踏まえて語ってくださいました。

前編はこちらから http://seibukawagoehp.ec-net.jp/1468/
中編はこちらから http://seibukawagoehp.ec-net.jp/1498/

大切な新人のみなさんへ

〔後編〕
O「さて、今まで I さんの『大切なもの』について伺ってきました。次は病院にとっての『大切なもの』についてお聞きします。それは『新入職員』なんです。I さんは、この春入職予定の新人の皆さんをどのように指導していきたいですか」
I 「自分は少し古いタイプかもしれないんですが、手取り足取り教えて育てるのではなく、自分でやりたいことを見つけて育って欲しいと思っています。もちろん最初は、仕事に必要な事を、ちゃんと教えます。でも、そこから先は、自分の核になるものを自分で探してみてもらいたいんです。何か一つ専門性を持ってもらいたい。自分もそうでしたから」
O「 I さんの新人時代のことを少し教えてください」
I「最初に受け持った患者さんは、90歳くらいの脊椎損傷がある男性でした。自分は、まだ右も左もわからないような頃で、でも、できることは精一杯やらせていただきました。ところが、すぐに亡くなってしまわれたんです」
O「それはショックだったでしょう」
I「当時は結構つらかったです。でもその事が、もっと知識を深めたい、と思うきっかけになりました。それで脊椎損傷について専門的に勉強することにしました」
O「自分の仕事以上の勉強をする、ということですね」
I「はい。入職する前は、就職したら学校で習ってきた作業療法という仕事を普通にするんだ、と思っていたんですよ、漠然と。専門分野に踏み込むなんて考えていませんでした。ところが二年先輩のO主任が、広い視野の中にも専門性を持っているかたで、とても影響されました」
O「O主任は、当院で働きながら大学院へ行ったんでしたね」
I「はい。主任は、私が脊椎損傷について勉強してみたい、と言った時に背中を押してくれました。結果として、一つの専門的な分野に一生懸命取り組んだことが、その後の自分の仕事の広がりにとても役立ちました」
O「わかります」
I「新人の皆さんも、入職後に基本的な事を教わった先で、何か興味のあること、得意なこと、が見つかると良いなと思います。時間はかかるかもしれませんが、きっとそれが自分の本当の力になると思うので」
O「短期的な視点と長期的な視点、ですね」

I「あと、働く環境を整えることも大切だと思っています」
O「環境、ですか?」
I「作業療法で『アフォーダンス』という言葉がありまして、簡単に言いますと、環境が人に影響し、感情や行動が発生する、ということなんですが」
O「もう少し詳しくお願いします」
I「自らが行動する空気、とでも言えばよいでしょうか。やれと言われたことをやるだけの職場は、楽しくないじゃないですか」
O「ああ、なるほど。ハード面の環境ではなく、働く人達がもたらす環境ですね」
I「はい。例えば、誰かが何か作業をやっていて助けが必要な時、上から、手伝え、と命令されるのではなくて、皆が自発的にフォローに入る職場のほうが、仕事は絶対楽しいと思います。一日の大半を職場で過ごすんですから、結構大切な事だと思うんです」
O「慣れ合いの楽しさではない、というところがポイントですよね」
I「もっと前を向いた関係ですね。先輩の動きを見て、そういう空気感を感じていってほしいです。これは感じるしかないので、全員が行動出来るようになるまでは時間がかかると思います。でも、うちの職場は、科長や係長、主任の方々のお考えや指導もあって、皆がそういうところにちゃんと向かっていると思います」
O「自発的な行動が良い影響を与え、そしてまた自分も良い影響を受ける、ということですね」
I「自分もその環境の一部になって影響を与えていきたいです。そういう環境の中なら、後輩たちも新しいことに積極的にトライできると思いますし」

O「さて、そろそろお時間が迫ってきました。最後に、入職予定の新人の皆さんに何か一言お願いします」
I「自分は『後輩』とうことで、一括りには見ていないつもりです。皆が同じ速度で成長するわけではないと思っていますので。だから一人一人が大切で、一対一の関係で見ています。一人一人といっぱい話をしたいと思います」
O「新しく入職される人たちにとって、励みになるコメントですね。元気が出るお話をありがとうございました」
I「いえいえ、失礼いたしました」

☆☆様々な経験を積まれた I・T さんのお話、お楽しみいただけたでしょうか。魅力を余すところなくお伝えしようとしましたら、結構なボリュームになってしまいました。最後までお付き合いくださって、ありがとうございました!
☆☆さて、西武川越病院では、令和7年4月入職予定の新卒者の採用を若干名受け付けています。募集職種は理学療法士と言語聴覚士と作業療法士です。
詳しいお問合せは人事課・採用担当まで 049-244-7511(代)

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