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国家試験の壁を越えて~私たちがこの場所で見つけた「セラピストの歩み方」  【前編】

国家試験の壁を越えて~私たちがこの場所で見つけた「セラピストの歩み方」  【前編】

毎年2月には 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の国家試験 が実施されます。受験生への応援の気持ちを込めて、リハビリテーション科座談会をお届けします!

写真左から

I くん(理学療法士): 3年目。学生時代はコロナ禍の影響も受けた苦労人
Sくん(理学療法士): 13年目。一般大学卒業後、専門学校に入学。理学療法士に
Kさん(作業療法士): 12年目。他院での経験を経て、2年前に当院へ入職
Tさん(作業療法士): 1年目。昨年国家試験を終えたばかりのフレッシュなセラピスト

国家試験の思い出、合格への道のり

――では早速、国家試験の思い出について伺います。まずは記憶に新しい1年目のTさん、3年目の  Iくん、試験が終わった直後の感想はいかがでしたか?

Tさん: 終わった直後は、ずっと続いていた緊張から一気に解放された感覚と、本当に合格できているだろうかという不安が入り混じっていましたね。

Iくん: 僕は試験当日、朝ごはんしか食べていなかったので、終わった瞬間は「お腹空いたな、ご飯食べたい」というのが一番でしたね(笑)。その足で食べに行きました。

――自己採点を含めた手応えはどうでしたか?

1年目 Tさん(OT)

Tさん: 試験直後は手応えが全くなくて、「もうダメかも」という気持ちで帰りました。でも、自己採点をしたら「いけるかもしれない」と自信が湧いてきました。

Iくん: 学校の模試と似たような感覚だったので、「まあ大丈夫だろう」と。自己採点でも200点以上は取れていたので、安心しました。

――お二人とも200点超えの報告をいただいた記憶がありますね。当時、特に苦手だった分野はありましたか?

Tさん: 私は内部疾患の分野がなかなか覚えられなくて……。授業中から苦手意識があったので、試験本番も自信がなかったです。幸い、あまり出題されなかったので助かりました。

Iくん: 僕も少し被りますが、体の構造、特にどこから何が分岐しているかといった部分の暗記が最後まで完璧にはできませんでした。試験では直接的な問題は少なかったですが、それに関連した内部疾患の問題を解くのに少し時間がかかってしまいました。

頼りになる参考書と勉強スタイル

――勉強する上で、特に頼りにしていた参考書はありますか?

Tさん: 私は『必修ポイント』という分野別の参考書を使っていました。問題ごとに出題頻度が星の数で示されているので、時間がない時は「重要度3だから、これは絶対に覚えよう」というように、優先順位をつけながら勉強していました。

3年目 Iくん(PT)

Iくん: 僕は『クエスチョン・バンク』(QB)です。問題の解説が詳しいのはもちろん、ちょっとした小話も載っていて、知識を深めるのにかなり重宝しました。

――勉強の方法や頻度はどのような感じでした?

Tさん: 学校の授業が終わった後も残って勉強するスタイルで、1限から夕方までいる日はその間ずっと勉強していました。家にいる時も、1日5時間くらいは机に向かっていましたね。

Iくん: 僕は家に帰ると絶対に勉強しないと分かっていたので、とにかく学校にいるようにしていました。朝は10時頃と少し遅めに行く代わりに、夜の9時か10時頃まで残っていましたね。

――そんなに長く学校にいられたのですか。

Iくん: はい、それはありがたかったですね。

息抜きとプレッシャーとの向き合い方

――勉強の合間の息抜きも大事だったと思いますが、どのように過ごしていましたか?

Tさん: 私は感染対策をしながら近場に買い物に出かけたり、美味しいものを食べたりして、外に出て気分転換をしていました。

Iくん: 僕は学校にいると誰かしら知り合いがいたので、自分から話しかけに行ったり、話しかけられたり。10分程度の小休憩を何度も挟んで、人と話すことでリフレッシュしていました。わからないことを教え合ったりすることで、より理解が深まったと思います。

――KさんとSさんにとっては、国試は少し前の話になりますが、当時のプレッシャーは覚えていますか?

12年目 Kさん(OT)

Kさん: ものすごいプレッシャーがあったのは覚えています。「自分だけ落ちたらどうしよう」とネガティブな気持ちでいっぱいで。試験を受けた日のこと、会場の雰囲気や座席まで、今でもなんとなく覚えています。この仕事をしている限り、一生忘れないかもしれません。
今、試験勉強を頑張っている学生さんたちには、楽しむ余裕はないかもしれませんが、この一瞬に全力でのめり込んでほしいです。

――Sくんはいかがでしたか?割とマイペースなイメージがありますが。

Sくん: 緊張はしましたが、一般の大学を卒業してから理学療法士の専門学校に入り直していたので、「もう後がない」という状況でした。だからこそ自信はありましたし、勉強も国家試験は「試合」だと思って取り組んでいました。ずっと野球をやっていましたので。

就職活動のスタート時期と決め手

――皆さん無事に合格された後は、いよいよ就職となるわけですが、就職活動はいつ頃から動かれていましたか?

Tさん: 病院見学を始めたのは9月頃からです。8月まで実習があったので、それをしっかり終わらせてから始めたいなと思って。5つほどの施設を回りました。

Iくん: 僕はすごく遅くて、国家試験が終わった後の1月からです。当時のゼミの先生から「終わってからでいい」とアドバイスをいただいて。見学自体は2、3施設でしたが、今くらいの時期に回ってすぐに決まった感じです。先生からの紹介も決め手の一つでした。

――Kさんは当院が最初の職場ではありませんでしたが、当時の就職活動はいかがでしたか?

Kさん: 私は、入職した病院以外は見学していません。その病院に、好きというか、すごく興味のあるOT(作業療法士)の先生が勤務されていたので、「ここしかない」と決め打ちで就職しました。
実は、実習先がそこだったので、他の病院は全く見ずに決めました。

――大きな病院で競争率も高かったんですよね。同じ大学から受けた方も残念ながらご縁がなかったと聞いています。よくぞ、という感じでしたね。

Kさん: 本当に良かったです。今思えば、もっと他の病院も見ていたら、また違った視点が持てたかもしれません。当時は国家試験の勉強と就職活動の両立は本当に大変だなと思っていて。でも、そこにこだわらなくても良かったのかなと、今なら思います。

13年目 Sくん(PT)

――それでも夏(8月)に内定が決まっていたのは、気持ち的には楽でしたよね。
Sくんはいかがでしたか?

Sくん: 私は最初、学校の母体である系列病院にしか見学に行きませんでした。実習が回復期だけだったので、長期療養や維持期に携わりたいという思いは固まっていましたね。ただ系列では維持期の施設が多すぎて、長期療養の施設も見たいと思い始めました。当院に見学申し込みの電話をしたのは本当に新年度直前で、「見学している暇はないから、すぐに面接だ」と言われ、その場で合格をいただいた次第です。

――思い出しました! 確か本当に3月下旬でしたよね。入職前準備のスケジュールの関係もあり「悠長なこと言ってられないから見学するなら面接前提で来て」というような展開だったと(笑)

Sくん: 急展開で当院の働く環境も何も分かりませんでしたけど、結局一度働いてみないと分からないなと。ただ、「長期療養に関わりたい」という気持ちだけは、自分の中ではっきりしていました。

――いや急展開はSくんの…ごにょごにょ…
ともかく志望分野の筋は自分なりに通したということですね!

~後編に続きます~  → ここをクリック

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