平成6年より、埼玉県内でもいち早く服薬指導(薬剤管理指導業務)をスタートさせました。薬局内で調剤・製剤業務に取り組むだけではなく、入院患者様のベッドサイドに足を運び、お顔を合わせての服薬指導を通じてコミュニケーションを重ねていくのが、当院薬剤師のスタイルです。私達薬剤師が患者様一人ひとりを存じ上げている、ということが、患者様のより安心感のある入院生活につながっていく、と考えています。また、そのことで、私達も責任感をしっかりと感じながら仕事に取り組んでいます。これはとても大切な事だと思っています。病棟だけではなく様々な職種のスタッフが、ホスピタリティを発揮しながら患者様との信頼関係を築き上げていく。これは西武川越病院のご提供する長期療養医療のスタイルでもあります。
私は、当院の創設時より携わってきたメンバーのひとりになります。いくつかの医療機関を経た後、西武川越病院創設のタイミングで御縁を頂きました。その経験上で感じるのは、当院は非常に働きやすい、居心地の良い病院だということです。
意見や提案を積極的に発信することができ、施設基準が関わってくるような事でも、理事長をはじめとする経営陣の理解と協力が得られます。当院には、現場スタッフの意見や提案に耳を傾け、次代を見据えて院内環境を積極的に進化させていこうという気概が息づいています。それは、育休取得などの職員の働き方の部分にも反映されています。
社内環境や人間関係も、常に風通しが良いと実感しています。薬局内はいつも、和気あいあいとした家族的な雰囲気で満ちており、医師や看護師をはじめ、放射線科、栄養科、リハビリテーション科といった多彩なセクションのスタッフたちとの情報交換も活発に行っています。仕事中だけではなく、オフタイムでの交流も盛んで、院内には有志で活動している「クラブ」のようなものがいくつか存在しています。私も以前は写真サークルに所属しており、よく伊豆や秩父などに撮影旅行と銘打った温泉旅行に出掛けたり、紅葉狩りを楽しんだりしていました。最近では、そば打ちの会というものに所属していて、デイケア施設で利用者様の前でそば打ちイベントを行ったりしました。質の高い仕事を追求しながら、自分自身のプライベートも充実させられる。そんな当院の一員であることを、私は心から誇りに思っています。