最も早く自分を成長させる手段として学会での論文発表が有効だと考えています。
地域学会をはじめ、関東・甲信越、全国レベルの学会までありますが、
どこかしらの学会に毎年1本は必ず発表するようにしています。
業務量的にもかなり大変ではありますが、非常に勉強になり、
かつ患者様に還元できるので、自分の中のライフワークと決めています。
今業界的にホットトピックになっている『高齢者の虚弱』、それが最近の論文のトレンドですね。
高齢者の虚弱や運動機能の低下などをテーマに論文を発表することが多いです。
慢性期の患者様は急性期・回復期と違い、我々が何かアクションを起こさない限り症状はどんどん悪化
してしまう。患者様の現状を維持するには我々が必要なんです。
一時のサポートではなく、命を支えている、その責任が我々にはあります。
しかし、学会での発表は、自分からやるというのはなかなか難しく、先輩などに尻を叩かれないとやれないこともあるので、入職してきた新人さんには学会発表ができるようにフォローをしています。
1回目以降も続けるかどうかは彼らに任せ、とりあえず1回は必ず出せるように、環境は整えています。
これから医療業界は、急性期・回復期よりも慢性期のニーズが格段に増えていき、
地域ごとに患者様をしっかりみていくと いう時代になっていきます。
地域に根ざして維持期の高齢者をみていくことが求められる。
「敢えて療養型」ではなく、時代が療養型を求めています。
セラピストの数は増えてはきましたが、全国的に見ると、まだ看護師の10分の1くらいにしか到達していません。しかも、40年という歴史の中で注目されるようになってからの年数が浅いため、全国平均年齢は32歳とまだまだ若いです。だから、我々が勉強するしかない。
西武川越病院のリハビリ科は、月に10回は勉強会を開催しています。
他と比較しても多い方だと思います。
その熱意の根幹は、自分たちのレベルアップが患者様に直結する、ということ。
加えて、先輩としての務め、があると思っています。
新人の頃というのは、キャリアの積み方がよく分からず、将来を思い描きづらい。
若いうちはできるだけ勉強させてあげて、自分で考える習慣が 身につくよう、土台づくり
のアシストをしてあげることが大事だと考えます。
だから、できるだけ勉強会をする機会を設けています。