医療法人藤田会 西武川越病院 リハビリ職採用特設サイト

基本的人権を守るのは我々だ。

医療法人藤田会 西武川越病院 リハビリテーション科 科長 理学療法士
岡崎 有志 YUJI OKAZAKI

広い視野から
理想のリハビリテーションの
形を作り上げていく。

理学療法専門学校の同窓会会長を務めたことがありました。その時に、学校運営の評議員に参加しないかというお話をいただいたんです。結果、5年ほど評議員を経験させていただきました。その際に人間総合科学大学の設立に少し関わりまして、私も大学に来ないか、というお誘いを受けました。長い目で見れば学歴もあった方がいろいろと有利であるというアドバイスもあり、改めて進学をすることにしました。
私は特に心理学に興味を持っていまして、以前働いていた病院で、ある大学の心理学名誉教授に5年間ご指導いただいたこともありました。産業カウンセラーの受験ができるくらいの単位は取得しました。大学には、『心・体・文化の3つがリンクしている』という教育の柱があります。心・体・文化、そのすべてはリハビリテーションにも通じていて、私のリハビリテーション観、あるいは職業観に大きな影響を与えています。

療養型、つまり慢性期であっても、しっかりと評価をし直してもう一回新たに介入することで飛躍的に改善する方もいます。しかし一方で、手間をかけてリハビリテーションに取り組んでも、必ずしも飛躍的な改善に至ることがない方々もいらっしゃいます。飛躍的に改善することが難しい方々でも、自分で「こう生きたい」という強い想いをお持ちです。しかし、想いを持っていてもできない理由がある。そういった方々を最後まで支援すること、日本憲法として定められている「基本的人権の尊重」を守り通すのが、我々の使命です。
とは言え、リハビリテーション科だけでできることはやはり限りがあります。西武川越病院にはいろんなセクションがありますが、セクション同士が信じ合って、患者様に対する前向きな姿勢という意思を共通のものとすることが大切だと考えます。それがあるから目的が明確になり、職員が誇りをもって頑張ることができる。西武川越病院に頼りたいという信頼を患者様により強く持っていただくために、我々は今を一生懸命やり抜いています。

必ず受け止めなければいけない。

私はこれまでに相応に失敗を積んでいますので、失敗をどういい方向に向かわせるか、というマネジメントは非常に大事だと考えています。失敗を前向きなものに転換させながら、より強くなっていくというスタンスです。以前、理事長や事務長に、「今後人が増える分だけお叱りをいただくことは増えると思います。人が居る分だけ頭を下げることが増えると思います。そういう覚悟でいます」と話したことがあります。
西武川越病院のリハビリテーション科は年齢層が若く、科としてはまだまだと思っています。いろんな失敗を経験してもらい、その失敗経験を次に繋げていく。その繰り返しが成長に繋がり、その成長が点から線に結びつくことで人を強くしていく、というのが私の考え方です。

新人が入ってきた時に、どうやったらステップアップを踏んでいけるか、どうすればその確認ができるかを、一緒に働く同士たちと考えています。指導するためには、ティーチングだけでなくコーチングを導入するなど、教育学的なアプローチを踏まえながら指導する取り組みを行っています。
また、講義形式による学習方法の効果が上がりにくいという結果を踏まえて、グループワーク形式での研修や、人を指導する側に立たせ、どう育成するかをシミュレートしてもらうなど、いろいろな手法による育成に着手しています。

ただ、矛盾するかもしれませんが、私自身としては教育というのは施されるものではなく、自ら研鑽しにいくものだと考えています。自ら前向きに学んでいける環境は整えていきたいし、整ってきていると思っていますが、病院からの全面的な後押しに頼るだけではいけない。それはプロとして、自分の質を高いレベルに保ち、担保し続けていくのは己の責任だという考えがあるからです。

私たちはプロです。そして、使命が明確です。リハビリテーションの未来は自分達にかかっている、それくらいの気持ちで取り組まなければいけません。まだまだ進化していく慢性期のリハビリテーション、私たちに「諦める」という選択肢はありません。