常々思っているのは、「今日は何事もなければいいなぁ」。

一般外来の外科とかと比べると、療養型は仕事内容がとても緩やかだと思われている様なんですよ、世の中には、どうやら。1分1秒を争うことはほとんどないんですけど、実はすごく責任を感じるんですよね。自分の判断が正しかったかどうか、常に迷ってますね。「はい、治った!」という明快な治療ではなく、如何に人間らしく最後を迎えるか、という、大袈裟に言えば人生に関わることなんで、明確な答えがないんですよね。介護士ではなくあくまで看護師なので、そこに医療的判断も含まれてきます。「ありがとう」とお礼を言われるのは嬉しいですけど、正直、その嬉しさを上回るプレッシャーを日々感じていますね。いやいや、この病院を辞めたいって気持ちはありませんよ、年齢的にもね。病院じゃないんですよ、看護師そのものが重たいんですよね(笑)よくここまで続いてますよ、ホント(笑)

自分なりのいろいろなストレス発散術 ~寄り道~

帰る時に、寄り道をするのが大好きなんですよ。食べるのがもともと好きなので。
奥さんがご飯を作ってくれているのは知っているけど、中学生みたいに買い食いするのが楽しみ(笑)
コーヒーのチェーン店に行ってみたり、マクドナルドに行ってみたり。
夜勤明けだと、家とは全く別方向の川越市内に入っていって楽しんだり。
仕事場から家庭に戻る前に、なんかワンクッションがないと落ち着かない。
家に帰っちゃうと、そこからなかなか外に出られなくなるので、自分の時間をちゃんと持ちたい。
とはいっても、仕事が17時に終わることを奥さんも知っているから、せいぜい30分程度。
できるだけ18時に帰り着くようにはがんばってますね(笑)
すっかり気が休まる場所を確保したんで、これはとても大事ですね~。


自分なりのいろいろなストレス発散術 ~自転車~

今自転車にはまっているんですよ。結構値段のはる自転車。
FELT(フェルト)という海外の新興ブランドなんですけどね。
なんではまったのか、具体的な理由は僕自身もよく分からないんですけど、
震災の時期にガソリンを手に入れづらくなってママチャリに乗り出したんですよ。
だんだん長距離を乗れるようになってから、周りの自転車にスイスイ抜かれちゃうことにイライラしだして、
悔しいからちゃんとした自転車に乗ろうと思い立ったんですよね。
最近ようやくヒルクライムに出られるようにまでなりました。
以前同じ病棟で働いていた医師に声を掛けてもらって、
プライベートでも一緒にサイクリングに行くようになりました。
今の給与で本格的に自転車をやるのは、正直なかなかきついんですけどね(笑)
今は子供が幼稚園に入っているけれど、休日とかに40~50km走ってみたり、
平日は出勤時間前の朝5:30頃から固定ローダーで負荷かけて7:00頃まで走ったり。
やるからには徹底的にやりたいんですよ、「悔しい」というのが行動のモチベーションになる。
中途半端が大嫌いで、できないことを見つけたら達成するまでやらないと気がすまない(笑)

看護師を辞めようかと思うのはしょっちゅう。

僕は他の病院を知らないので、他と比べて働きやすいかは分かりません。
でも、長く勤めている分、かなり居心地が良くなりましたね。
転職しようかな、と思うこともありますよ、正直。
命に関わる仕事なので、自分の行動に伴う責任がとても重いんですよ。
その責任に耐えるのがなかなか難しくなった時に、全く違う仕事をしたいと思う。
病院自体にはまったく不満はないので、看護師そのものですね、辞めたいのは。
しかし、今の年齢で全く新しい仕事を始められるか、という不安と、
今の収入と同じ金額を新しい職種で得られるかが不安なので、
転職することはほぼないと思います(笑)
患者様の容態が急変した時に、もっと早く発見して報告をしていればなぁと思うことや、
自分の指示が本当に正しいかどうかなど、結果に問題がなかったとしても、不安に感じることはしょっちゅうです。
やりがいは確かにあります、この仕事は。プレッシャーの方が強いと感じんですよ。
療養型という形式上、元気に退院していくという患者様が基本的にはいらっしゃらないので、
家に帰られる患者様とかがたまにいらっしゃると「良かったなぁ」と思うことがあって、
自分たちの対処の仕方が良かったのかなぁとちょっと安心できたり。
寝たきりの患者様の対処について、チームで取り組んで容態が改善されたりすると、
やはりそういうときはやりがいを感じますね。
自転車を一緒にやる仲間もいて、食べ歩くお気に入りの店も決まっていて、

それがあるからがんばれるというのもありますね~。

人がいいですね、うちの病院。 

他のポジション(職種)の人と話をすることはあっても、その場限りのということが多い。
いろいろな情報をちゃんと意見交換して、横展開してナレッジなどが共有できればいいのに、
という不満はありますね。
より効率的に医療行為を行っていくのに、
しっかり情報交換をする場があればいいなぁと思うことはよくありますよ。
この患者には、こういうことを気をつけて欲しいとか、
その都度担当が替わる看護師は特に、そういう共有が必要だと思いますね。
もちろん、まったく共有されていないわけではないですが、横展開の幅の広さですね。
とは言いつつ、他の職種との溝はなく、積極的に飲みに行ったりもしていますよ。
これは特に自分だけに限ったことではなく、皆、そういうスタンスなんです。
学生の人とか、普段なかなか接する機会がもてない人にも積極的に声を掛けています。
私が学生だった時やローキャリの時に先輩にそうしてもらったので、後輩にもそうしています。
男子学生に声を掛けることが多いですね、仕事の不安や。女性が多い環境で大丈夫??だったり。
なんとなぁく医療を目指した私と比べ、今の学生はとてもやる気があるように感じますよ(笑)
朝、業務開始時間の30分前にはすでに出勤してきていたりとか。
たぶん、私の頃もやる気のある学生はいたと思うんですけど(笑)
病院全体で学生を育てよう!というスタンスですね。
残念なことに、女性にはなかなか声を掛けることができないけれど(笑)

もし、私の子供が看護師を目指したいと言ったら、真っ先に反対します(笑)
プレッシャーに耐えられるかどうかが心配です、私の子供ですから(笑)